介護職として現場で働いていると技術も知識もだんだんと身につき、ベテランとして活躍できるようになっていきます。それに応じて給与が上がっていけば張り合いがあるのですが、常勤であっても毎年勤続年数が増えるにつれて若干の昇給がある程度で、ほとんどキャリアを評価されない現状があります。
非常勤の場合は何年も働いていても時給が全く変わらず、明らかにキャリアに差がある他の介護職の人と同等に扱われているのが不満になることも珍しくありません。これには介護業界の切実な問題であり、介護報酬があまり高くはないことが根底にあり、給与額を上げにくい原因となっています。
しかし、キャリアを正しく評価してもらえないことに不満が募った時には解決策があります。その方法の一つとして有力なのが派遣社員になる方法です。介護業界では派遣社員の需要が高く、常勤や非常勤で働いていてもしばしば派遣社員と一緒に働く場合があるでしょう。
派遣社員になれば、それまでよりも自分のキャリアを正しく評価してもらえるようになるのが一般的です。派遣会社に所属していると、担当者が社内でどのような派遣先を選んで働いてきたかについて記録を残し、どのような能力を持っている人材かを把握してくれます。
派遣会社が能力に応じたもっと高い時給であるべきだと判断したら、職場と交渉して時給を引き上げることもあります。自分から時給を上げることを要求することも可能であり、経験を積むほど稼ぎやすくなっていくでしょう。