介護職は慢性的な人手不足になっています。これは高齢化社会による利用者の増加や職場への不満やストレスから転職する職員がいることが要因として挙げられます。
介護職は介助の仕事が多くなるため、肉体的に負担が大きくなります。また訪問介護の仕事では、設備が整っていない自宅での介助になるため、不自然な姿勢での介助になってしまうこともあり、体への負担が大きいです。
施設では夜勤があり、シフト制になるため生活サイクルが乱れてしまいます。夜勤は人数も少なくなり負担が増えます。生活サイクルが乱れることで家庭との両立が難しく、友人とも予定が合わないことが出てきます。休日の過ごし方にも影響が出てくるためストレスに感じてしまう人がいます。
グループホームや特別養護老人ホームでは、看取り介護の業務が発生することがあります。最期を穏やかに過ごしてもらう大切な業務になりますが、今まで接してきた利用者の最後を看取ることがつらいという声があります。担当する利用者が衰弱していく姿を見ると、死への恐怖を感じてしまう人もいます。これらのことが精神的な負担となり、ストレスを感じてしまうことがあります。
これらのストレスが不満となっている人は多くいます。介護職に対しての不満ではなく、勤務形態を変えれば解消できる不満の場合は転職を考えると良いでしょう。夜勤がつらい場合はデイサービスや訪問介護の仕事がありますし、看取り業務がつらい場合は、その業務がない場所へ転職すると良いでしょう。不満を抱え込まずに働きやすい場所を探すことも大切です。